🏯 十王の友部城跡|戦国時代の名残をたどる日立の歴史スポット
はじめに|「日立にもお城があった」って知っていましたか?
茨城県日立市の北部、十王地区。
太平洋を望む高台に、かつて戦国武将が拠点とした友部城(ともべじょう)が築かれていました。
現在は「友部城跡」としてその痕跡を残し、地域の歴史を物語っています。
派手な天守閣はありませんが、土塁や堀跡、地形の工夫が今も静かに残り、訪れる人に往時を想像させてくれます。

🏰 友部城の歴史
◼️ 築城の背景
- 鎌倉時代末期〜室町時代にかけて築かれたとされる山城。
- 常陸国を支配した佐竹氏の一族・友部氏の居城。
- 海沿いに近い立地は、北部防衛と交通監視の拠点として重要でした。
◼️ 戦国時代の友部城
- 戦国期には、佐竹氏と伊達氏の勢力争いの最前線となり、度々戦火に巻き込まれました。
- 特に16世紀後半、佐竹義重の北方支配拡大の中で、城の役割はさらに高まります。
- 周囲には堀切や土塁、郭(くるわ)が残され、当時の戦いの痕跡を感じることができます。

◼️ 江戸時代以降
- 関ヶ原後、佐竹氏が秋田へ転封されると、友部城は廃城。
- その後は農地や集落として利用され、現在に至ります。
👣 現在の友部城跡を歩く
- 現在は城郭としての建物は残っていませんが、曲輪(くるわ)跡や土塁、堀跡が確認できます。
- 城跡周辺は木々が生い茂り、春は新緑、秋は紅葉と散策に心地よい環境。
- 城の高台からは、太平洋や十王の町並みを一望でき、戦国武将がここから見張っていた景色を重ね合わせられます。
📷 フォトスポット・楽しみ方
- 堀跡に光が差し込む朝の時間帯は幻想的。
- 城跡散策と合わせて、近くの「十王パノラマ公園」からの海の絶景もおすすめ。
- 地元の歴史ボランティアや資料館とセットで巡れば理解がさらに深まります。
📝 アクセス情報
- 所在地:日立市十王町友部
- アクセス:JR十王駅から車で約10分
- 駐車場:近隣にあり(観光時は事前確認を推奨)
おわりに|友部城跡で「歴史を感じる時間」を
観光地として大規模な整備はされていませんが、
その静けさこそが友部城跡の魅力。
「ここで戦国武将が生き、戦い、町を見守っていた」と思うと、時間を超えた物語に触れることができます。
日立市を訪れた際は、ぜひ一度、歴史散歩に立ち寄ってみてください。